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アーティストがアニメやドラマとタイアップする理由

 

こんにちは。

 

最近『HUNTER×HUNETR』を見返していた際に、Fear,and Loathing in Las Vegasが担当した初期エンディングテーマ「Just Awake」を聴いていてふと、バンドとアニメ・テレビドラマのタイアップについて考える事がありました。

今回は、どうしてタイアップをするのか、理由について管理人の独断と偏見で書いていきます。

 

まず、タイアップする理由は楽曲・バンドの知名度を上げるため

これに尽きるでしょう。

ほかにも、アーティスト側がその作品の大ファンであったということもあるかもしれませんが、そこまで知名度のある作品にアーティスト側からの希望で関われることは少ないでしょう。

 

近年では、テレビドラマやアニメの主題歌で知名度を上げたアーティストも数多くいます。

テレビドラマやアニメとのタイアップについてまず考えなければならないことは、その作品の視聴者=楽曲のターゲット層であるということです。

 

まず、テレビドラマのターゲット層について考えます。

テレビドラマといっても色々なものがありますが、恋愛やミステリーのものが多く、放送時間も平日の21時以降であることがほとんどです。

そういった観点から、働く若者層など帰宅時間が比較的遅い人や、芸能人や恋愛に興味がある10代~50代の女性などがターゲット層になっています。

 

一方で、アニメの場合、ドラマとテーマが被ることもありますが、「ワンピース」や「HUNTER×HUNTER」のように非日常的なことがテーマになっている場合が多いです。

また、放送時間も休日のゴールデンタイムなどが多く、ターゲット層は、幅広い年代の男女、子供(とその家族)です。

 

このように見てみると、ドラマのターゲット層ってある程度限定されていたりしますね。

 

そのような観点で見ていくと、大まかにアーティストが2つに分類されるということがおきます。

どういうことか説明しますね。

 

 

作品の視聴者=楽曲のターゲット層なので、作品視聴者から支持を集めなければならず、楽曲も彼らによったものでなければタイアップの意味がありません。

そう考えると『HUNTER×HUNETR』の初期エンディングテーマ、Fear,and Loathing in Las Vegasの「Just Awake」は、バリバリの恋愛ドラマの主題歌にはならないでしょう。

楽曲にもよると思いますが、アーティストやバンドの雰囲気自体も作品によっていなければならないのです。

 

そこで、ドラマ向きのアーティストアニメ向きのアーティストの2つに分けられるでしょう。

 

近年の傾向からみても、ドラマの主題歌はしっとりと歌いあげ、かつ一般層への認知も高いアーティストを採用する傾向がありますね。

 

『逃げるは恥だが役に立つ』(2016.10~)主題歌:恋(星野源)

『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(2017.7~)主題歌:HANABI(Mr.Children)

『獣になれない私たち』(2018.10~)主題歌:今夜このまま(あいみょん)

『アンナチュラル』(2018.1~)主題歌:Lemon(米津玄師)

『あなたの番です』(2019.4~)主題歌:STAND-ALONE(Aimer)

 

一方アニメの主題歌はどうでしょう。疾走感のある曲や、作品の雰囲気にあう幅広い曲が使用されており、アーティストも若手からベテランまで多数採用されています。

 

『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』

OP

「O2」ORANGE RANGE

「WORLD END」FLOW

ED

「シアワセネイロ」ORANGE RANGE

「わが臈たし悪の華」ALI PROJECT

 

『血界戦線』

OP

「Hello.world!」BUMP OF CHICKEN

「fake town baby」UNISON SQUARE GARDEN

ED

「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN

「ステップアップLOVE」DAOKO×岡村靖幸

 

『東京喰種』

OP

「unravel」TK from 凛として時雨

「無能」österreich

「asphyxia」Cö shu Nie

「katharsis」TK from 凛として時雨

 

ED

「聖者たち」People In The Box

「季節は次々死んでいく」amazarashi

「HALF」女王蜂

「楽園の君」飯田瑞規(cinema staff)

 

若手バンドや売り出し中アーティストの起用も多いですね。

 

すごく事人的な見解では、アニメの方が主題歌としてタイアップしやすく(ジャンルや作品の雰囲気が制限されにくい)、子供・若者世代の口コミやそのあとの続編・映画化、作品の旬がないことなどから息が長いので、バンドや若手アーティストの起用が多いのかなと思いました。

 

余談ですが、アイドル楽曲はタイアップにあまり向いていません。

もちろんそうでないこともありますが、理由として、ドラマのターゲット層に同性が多くファン獲得があまり見込めないこと、またアニメの主題歌の方は最近の声優アイドルブームによるものです。

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

 それでは良き音楽ライフを。